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厳密な再試験で効果が確認された8つの心理現象とは?

Brain

 

以前に「効果が再現できなかった心理学の有名な研究」ってのをまとめたことがありました。たとえば「パワーポーズ」とか「赤い服を着るとモテる」とか、後の追試で同じ効果が確認されなかったものって結構あるんですよね。

 

 

では、逆に「これはもう確定でしょう!」みたいな心理実験はあるのかってところが気になりますが、 その辺をチェックしてくれた先生方がおりました(1)。

 

これはエラスムス大学などの研究チームによる実験で、記憶や学習に関する8つの心理現象が実在するのかをあらためて確かめたもの。それぞれ200人超の参加者を募って、ひとつの現象につき2回ずつの追試を行っております。これにより、「もしその心理現象を知ってても同じことが起きるか?」って疑問もチェックできるわけですな。

 

 

その結果は、「8つの現象はすべて再試験をパスしたよー!」だったそうな。いずれの現象も、これまで言われてたとおりに再現できたし、その効果レベルもバッチリ高かったというんですな。

 

 

では、具体的に追試をパスした現象は以下のとおりです。

 

  • 分散効果:何かを勉強したら、いったん時間を空けてから復習した方がいいよーという話。このとき、空けた時間が長くなるほど、復習の後で記憶に残りやすくなるんですな。私が愛用している「Anki」なんかも、この現象をベースにしてますね。

 

  • サイモン効果:たとえば「画面上に赤い丸が出たら『右』のキーを押して、青い丸が出たら『左』のキーを押してね」って指示が出た場合、赤い丸は画面の右側に出したほうが成績が良くなると、青い丸は画面の左型に出したほうが成績が良くなる、みたいな現象のこと。インターフェース開発なんかによく使われる知見ですね。

 

  • フランカー課題:たとえば「画面に表示される母音や子音に従ってキーを押してね」みたいな指示があった場合、ターゲットの周囲を無関係な母音で囲んだほうが反応は早くなり、周囲を無関係な子音で囲んだときは反応が遅くなる。

 

  • モータープライミング:たとえば「画面に表示される矢印がどちらを向いているかを素早く判断してください」って指示が出た場合、その前に、『間違った方向の矢印』を無意識でしか判断できないスピードで表示させたほうが、反応のスピードが上がった。

 

  • 過誤記憶:まず、参加者が本当に経験した出来事を聞き出し、そこに「子供がショッピングモールで迷った」というエピソードを付け加えると、全体の25%が植え付けられた記憶を信じた、みたいな話。

 

  • 系列位置効果:なんらかのリストを覚えたい場合、リストの項目数とは特に関係がなく、リストの最初と最後にあるものを思い出す確率が高くなる。

 

  • 連想プライミング:たとえば「画面に表示される単語が、本当に存在するものか適当に作ったものかを判断してね」みたいな指示があった場合、事前に関連する単語(「夢」の前に「枕」とか)を画面に表示したほうが成績が良くなる。

 

  • 反復プライミング:同じ判断や行動を繰り返すと, 次第に速く正確になるという効果。まぁ当たり前ですな。

 

ってことで、これらの現象はほぼ確実と考えて良さげ。こうして見るとプライミング系の話が多いですね。おそらく、現実の仕事や学習にすぐ使えるのは「分散効果」と「系列位置効果」だと思いますんで、とりあえず押さえておくと吉でしょう。

 

 


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42才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。「パレオダイエットの教科書」と「服用危険」って本が発売中です。