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恐怖の「コルチゾール上昇」を防ぐ可能性が高いハーブ8選

Herb

 

 ストレスホルモンに効くハーブはどれだ?

コルチゾールの問題についてよく取り上げている当ブログ。

 

 

コルチゾールはストレスに反応して分泌されるホルモンで、こいつが大量に出たままだと、いろいろと良くないことが起きちゃうんですな。そのへんのメカニズムについては、「慢性的なストレスで激しい老化を引き起こす「コルチゾール」の話」をご参照ください。

 

 

で、コルチゾールの高止まりを防止する方法はいろいろあるんですけど、お手軽なのがアダプトゲンを使う方法。簡単に言えば、ストレスに効くハーブを使うわけですな。

 

 

アダプトゲンの種類については、以前にざっくりまとめたことがありまして、個人的にもアシュワガンダを愛用しております。

 

 

そんな状況下、近ごろ「使えそうなアダプトゲンを選んでみたよ!」ってレビュー論文(1)が出まして、非常に参考になりました。

 

 

これはシャフレコルド大学(イラン)の研究で、過去に行われた884件の実験から時代遅れになったデータを除外していき、最終的に残った19件をまとめたもの。コルチゾールやACTHといったストレスホルモンに対抗できるハーブをリストアップしてくれております。

 



 

 

 ストレスホルモンに効くハーブ8選

それで、どんなハーブに「まともな証拠がある」って結論が出たかと言いますと、

 

 

1.ヒメハギ 

昔から漢方薬として販売されてきた多年草。論文の説明によると、HPA軸や海馬内のBDNFへの有害な影響を打ち消す働きがある、とのこと。ストレスで脳の成長に悪影響が出るのを防いでくれるかもしんないわけっすね。知らなかったなぁ

 

 

 

2.イカリソウ

日本だとユンケルなんかに入ってるハーブで、通称「ホーニーゴートウィード」。一般的には精力剤として有名な気がしますが、論文の説明によると、ストレスホルモン系のレセプターの発現を減らして、悪影響をやわらげてくれるみたい。

 

 

3.ガストロジン

オニノヤガラって植物にふくまれる成分のひとつ。iHerbでは「認知機能に効く!」と宣伝してるんですが、論文によりますと、「不安による行動を減らし、IL-6とIL-1(炎症成分)の量を減らす」と書いてありました。なかなかそそられる内容になってますな。

 

  

4.トリビュラス

以前に「テストステロン増加に効くかも?」として取り上げたハーブ。現時点ではテストステロンに効くかはよくわからんのですが、この論文によると、血中のコルチゾールを減らす働きがあるんだそうな。コルチゾールが減った結果として、男性ホルモンが増える可能性はあるかもですね。

 


 

5.真昆布

日本人にはおなじみの真昆布がまさかのエントリ。論文の説明によると「血中のコルチゾールを減らす」とのことです、うーん、まったくノーマークだった……。

 

 

6.アンドログラフィス

スリランカ原生のハーブで、昔から伝染病の治療なんかに使われてきた植物。血中のコルチゾールを減らし、血中や脳の炎症性サイトカイン(IL-10やIL1など)の量を減らしてくれるそうな。これもなかなかよさげ。

 

 

7.シーバックソーン

以前に「ドライアイ対策5選」で取り上げたハーブ。コルチゾール、ACTH、TNF-αなどの分泌を抑えてくれるらしい。

 

8.ゼムブリン

昔から不安に効くと言われてきたハーブ。論文によりますと、「コルチゾールの上昇を防ぐ働きがある」とのこと。これも初耳のハーブでありました。

 

 

 まとめ

ってことで、以上の8つについては「試してもいいかなー」ぐらいのエビデンスはあるっぽい。個人的には「アンドログラフィス」 がちょっと気になりましたね。

 

 

もっとも、この論文はマイナーなアダプトゲンに光を当てるのが目的なんで、テアニンアシュワガンダロディオラといった定評のあるハーブは除かれております。上に挙げたアダプトゲンを試すなら、まずはアシュワガンダあたりを選ぶほうがオススメです。どうぞよしなに。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。