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体重が1kg減るごとに食欲は何キロカロリー分だけ増えるの?

Hungry

 超重要な体重管理システム「セットポイント」

パレオダイエットの教科書」では、セットポイントっていう人体のシステムを重要視しております。

 

 

セットポイントは体重を一定に保つためのメカニズムで、

 
  1. カロリーを減らす
  2. 体重が減る
  3. セットポイント発動!
  4. 「食欲が増す」または「代謝が下がる」
  5. 体重がもとに戻る!

 

みたいな流れで動作してるんですな。このシステムが壊れちゃうと、人間の体は「肥満」か「痩せすぎ」の状態になっていくって話でした。

 



 

セットポイントの具体的な影響力とは?

で、ここで気になるのが、「セットポイントの影響力ってどれぐらい?」ってところです。果たして、どこまで摂取カロリーが減った段階で空腹感はアップするのか?って問題ですね。

 

 

ダイエッターにはかなり大事なポイントですけども、この点について、近ごろ米国立衛生研究所がナイスな研究(1)を行っておりました。

 

 

これは糖尿病に悩む患者さん242人を対象にした調査でして、全体を2つのグループにわけたんですね。

 

  1. カナグリフロジン(Canagliflozin)という糖尿病の治療薬を飲む
  2. ニセの処方薬を飲んでもらう(Placebo)

 

カナグリフロジンは尿からグルコースを排出させて、血糖値をコントロールするお薬。そのため、この薬を使い続けると、だいたい1日360kcalが自動的に減るんですよ。強制的にマイナス350kcalの暮らしを毎日続けたら、セットポイントがどう変わるかをチェックしたわけですな。

 

 

実験の途中でセットポイントが動作し始めた

実験は1年ほど続きまして、どんな結果が出たかといいますと、

 

  • カナグリフロジンを飲んだグループは体重が3.5kgほど減っていた
  • プラシーボグループは体重が800gだけ減っていた

 

みたいな感じ。当然ながら治療薬を飲んだほうが体重が減ってますが、1日にマイナス350kcalの暮らしを1年も続けたわりには微妙な変化にとどまっております。つまり、実験の途中でセットポイントが作動した可能性が大。

 

 

1kg減るごとに1日100kcalだけ食欲が増す

では、参加者たちの食欲がどう変わったかというと、こんな感じです。

Khall

 

薬を飲んだグループは、実験がスタートして間もなくから食欲がアップし始めて、だいたい24週間目から横ばいになってますね。この変化をざっくりと計算すると、

 

  • 体重が1kg減るごとに、脳は1日100kcalを増やすように指示を出す!

 

ぐらいのイメージでしょうか。この数値だけ見ると大したことが無さそうですが、割とハードなカロリー制限をしても、1年以内には元の体重にもどっちゃう感じですかからねぇ。やっぱリバウンドって大変だなぁという感じが。

 

 

もちろん、これは肥満体型の人を対象にした実験なんで、普通体型の場合は、もう少しゆるやかな数値になる可能性は大。とはいえ、セットポイントの影響力をざっくり推定する役には立ちましょう。やっぱ脳の働きは凄いすなぁ。


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。