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ビタミンDの大量摂取でメンタルが37%も改善!ついでに若返りの効果も出たぞ!

Sun vitaminD

ビタミンDが脳に効く!って話をたびたび書いてきた当ブログ。新しく出た論文(1)でも、「ビタミンDの大量摂取でメンタルが激しく改善!アンチエイジング効果も凄い!」という熱い結論が出ておりました。


1日に7,000IUのビタミンDを飲みまくった
これはカーシャーン大学の実験で、中程度のうつ病に苦しむ18〜65才の男女40名を対象にしたもの。まずは全員を半分にわけたんだそうな。


  1. 1週間で50,000IUのビタミンDを8週間飲む
  2. なにも飲まない

1週間で50,000IUというと、1日に7,000IUちょっとぐらい。ビタミンDの最適レベルは1日に約3,000〜4,000IUぐらいと言われてるんで、なかなかの量ですね。


その後、全員にはさまざまなテストが行われまして、

  • うつ病レベル
  • インスリン抵抗性(糖尿病のリスクがわかる)
  • 体の抗酸化能力(活性酸素を処理する機能。これが高いほど老けにくい)
  • グルタチオンレベル(強い抗酸化作用を持つ成分。血中濃度が高いほどアンチエイジング力も高いと考えられる)

あたりをくわしくチェックしたんですな。




ビタミンDでうつ病レベルが37%も減った!
その結果は、以下のようになりました。
VitaminDforMDD 1
全体的にビタミンDグループの成績が良くて、

  • うつ病レベルが32%減少!
  • インスリン抵抗性も28%改善!
  • 抗酸化能力とグルタチオンも24%アップ!

みたいな感じになっております。こういった現象が起きる理由はハッキリしてませんが、ビタミンDにはドーパミンやノルエピネフリンといった活力系のホルモンの効きを良くする作用がありまして、そのおかげじゃないかと考えられてたり。


ほかにも、酸化ダメージもうつ病の大きな原因のひとつなんで、グルタチオンの量が増えると自然とメンタルも落ち着いていくのかも。とにかくビタミンDはいろんな作用を持ってるんで、原因がハッキリつきとめにくいんですよね。


いずれにせよ、ビタミンDがメンタルにもアンチエイジングにも必須なのは間違いなし。さすがに実験と同じレベルを飲むのはやり過ぎだと思いますが、1日に1,000〜3,000IUぐらいは補給しておきたいところです。


それ以上の量を摂るばあいは、いっしょにビタミンK2を飲むといい感じ。ビタミンDの摂り過ぎによるカルシウムの急上昇を防げるかと思います。
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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。