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一流の神経科学者が作った「集中力を鍛える」ためのiPadゲームが出るぞ


テレビゲームというと、とかく子どもへの悪影響について語られがちなんですが、なかには「ゲームを親切心を鍛える道具に使おう!」ってなことを考えている学者さんもいるみたい。

参考:スーパーマンかジョーカーか? 暴力ゲームが悪影響かどうかは選ぶキャラクター次第



 


ソースは「EQ こころの知能指数」で有名なダニエル・ゴールマンがフォーブスに書いていたコラムで、なんでもウィスコンシン大学の神経科学者が集中力と親切心を鍛えるためのiPad用ゲームを近いうちに発売する予定らしい。


ゲームのタイトルは「テナシティ(粘り強さ)」でして、ゴールマンいわく、

ゲームは、なにもない砂漠や天に向かう階段など、さまざまなタイプの世界をのんびりと旅する形で進む。初級レベルでは、プレイヤーは息を吐くごとにiPadの画面を1回タップし続け、呼吸が5回目になったら2本の指でタップしなければならない。さらに、レベルが上がるごとに、ヘリコプターや鳥の群れといった様々な障害がプレイヤーの集中をそらそうとする。


といった内容らしい。ゲームの画面はこんな感じ。

 

 


これは「スタンフォードの自分を変える教室」でも書かれていた意志力を鍛える方法とほぼ同じでして、ともすれば単調になりがちなトレーニングを、ゲームの力で楽しく続けるのが目的なわけですね。


ちなみに、このゲームの開発には、以前に「脳を良い方向に鍛える8つの方法」で紹介した神経科学者のリチャード・J. デビッドソンも関わっている模様。デビッドソンによれば、このゲームで選択的注意の力が鍛えられるため、その結果として親切心や集中力がアップするらしい。


まだゲームの公開日は未定らしいんですが、いやー、これは楽しみ。出たら速攻で試してみる予定であります。

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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