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P90Xでガツンと痩せた私ですが、結局ダイエッターにP90Xはオススメしないのだった

 

ダイエットをするぞ!15キロ減!という目標を2年前にかかげた私が、まず手をつけたのはエクササイズ。海外のダイエットサイトで見かけた「P90X」を買ったのがきっかけであります。



 

 
 


動画を見てもらえればわかりますが、かつて流行った「ビリーズブートキャンプ」をさらにツラくしたエクササイズで、海外のブログとかでやたらもてはやされてたんすよね。

 


 同年代の方ならわかると思いますけど、35才を超えると周囲の友人はたいてい中年太りが始まって、頭も薄くなるわ、肉の脂身が苦手になるわ、駅の階段でもゼエゼエするわで、日常生活で「うわっ…私の体力、低すぎ…?」とか痛感するわけですよ。
 
そこで見つけた「P90X」。御年54才ながらムキムキのトニー・ホートンさんが、容赦なく鍛えてくれる鬼メニューにチャレンジしてみる年代ちゃうんかと思って購入をしたしだいです。
 


で、「P90X」を半年ほど続けた結果、最初の3カ月で6キロほど痩せました。体脂肪も10%ほど減りました。すげー。
 
 ……と、確実な結果を残した「P90X」でありましたが、結論から言えば、痩せるのが目的の人にはオススメしません。以下、その理由を。


1・時間がかかりすぎる
 1日分のエクササイズをこなすのに、最低でも40分。後半は1時間半もかかります。しかも、どのメニューもエクササイズ初心者には超ハード。実際、私は2日めの有酸素運動メニューで呼吸困難になり、口に注いだお茶が飲み込めずに床へ盛大にまき散らすハメになりました。死ぬかと思った。

 こんなツラいエクササイズを毎日こなすなら、食事量を減らしたほうがなんぼか楽です。
 

2・金がかかりすぎる
 すべてのエクササイズを指示通りに行うには、重さが変えられるダンベルと懸垂バーが必要になります。まともに器具をそろえると、安くても2万円はかかるでしょう。ちなみに続編の「P90X2」になると、さらにバランスボールやメディシンボールまで買わされてゲンナリ。「金、金、金か!」と叫んで、続編に手を出すのを止めたのも今では良い思い出です。  こんな金食い虫なエクササイズに金を出すなら、食事量を減らしたほうがなんぼかマシです。


3・そもそも運動で痩せるのはすげー難しい
 よく「筋トレで筋肉をつけて代謝をアップ」なんて言いますね。まちがってはいないですが、こと減量に関してはさほど効果は高くありません。なんせ「P90X」をどんなにマジメにこなしても、1年で1〜2キロの筋肉がつくのがせいぜい。筋肉の消費カロリーは1キロ13カロリーぐらいですから、どんなにがんばっても1年でコンビニのオニギリの10分の1しか代謝はあがらないことになります。
 
 
 ……と、わりとボロクソに言ってますが、じゃあ何でお前はそんなに痩せたんだって話ですが、長くなったのでまた明日。
 

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。