このブログを検索

12,273人分のデータでわかった「長続きする男女関係」に必須の5ポイント

Couple

 

男女の関係を長続きさせるには?のメタ分析

こないだ「長続きする彼氏/彼女を見つけるにはどうすればいいの?」 ってエントリを書きましたが、今回は「パートナーとの関係を長続きさせるにはどうすればいいの?」って話です。

 

 

ネタ元はイリノイ大学から出た論文(1)で、過去に行われた「人間関係を維持するにはどうすればいいの?」って疑問を調べた研究から35件を抜き出して、12,273人分のデータをまとめたメタ分析になっております。いわゆる観察研究のメタ分析でして、信頼度はまぁまぁ高い感じ。

 

 

で、当然ながら男女の関係を長続きさせる要素にはいろいろあるんですけど、ここでは「なかでも効果が高い必須の5ポイント」をまとめてくれております。

 



男女の関係を長続きさせるために必須の5ポイント

その5ポイントをざっくり紹介しますと、

 

1. 透明性

まず大事なのが、二人の関係における”透明性”。これは、おもに互いの感情を理解することを意味しております。この時、もちろん自分の感情を相手に伝えるのが大事なのはもちろん、パートナーが感情を話してくれるように仕向けるのが大事、とのこと。

 

 

2. ポジティブ感

こちらは、とにかく楽しい人間であれ!ってことです。相手とコミュニケートするときは、とにかく陽気で機嫌よく振舞っとくといいよーってこってすな。 

 

 

3. 保証

「2人の関係は長く続くものだと思ってるよ!」ってのをちゃんとアピールしろ!ってことですな。「態度で伝わる!」とか考えてないで、ちゃんと伝えなさいよ、と。

 

 

4. タスクシェア

家事を分担したりとか、家賃や月の支払いを均等に分けたりとか、人生の責任を公平になるように分けようね!ってことです。とにかく片方だけに責任を負わせるのは良くないよ!という。

 

 

5. ソーシャルネットワークシェアリング

要するに、パートナーに対して自分の友達を紹介したり、相手の家族ともちゃんと付き合おうね!ってことです。自分の友達を紹介しないままだと、ガンガンと相手の信頼感がなくなってくらしい。

 

 

 

どんな小さなことでもいいから5ポイントをこなすのが大事

ってことで、パートナーとの関係を長続きさせるために必須の5ポイントでした。言われてみれば当たり前のことばっかなんですけど、あらためて数字で「これが大事なんだ!」と示してくれるのはありがたいことですな。

 

 

研究者いわく、

 

人間関係は車のようなもので、常に意識して操縦し続けねばならない。特にパートナーとの絆を強めるのが目的ならばなおさらだ。

 

しかし、これら5つの戦略をひとつでも実践する人は、自分たちの関係に満足するだけでなく、愛情の感覚も続く傾向が見られた。

 

 ってことで、5ポイントのどれかを意識して実行するだけでもだいぶ違うみたい。

 

あなたは、パートナーに対して自分たちの関係が長く続くものだと確証を与えなければならない。そのためには、家事を分担してやり、日々の責任を等しく分かち合い、さらにはあなたのパートナーの友人や家族とも時間を過ごす必要がある。

 

 ということで、長続きさせたい相手がいる方は、ぜひ参考になさっていただければと。ただし、このポイントを実践するにあたっては、かなり大事な注意点がありまして、

 

あなたは自分の努力をちゃんと相手に見せつけねばならない。それは、どんな小さな事でもいい。

 

とのこと。5ポイントのうちどの戦略を使ってもいいんだけど、とにかく「相手が自分のために何かをやってくれている!」って感覚をまず与えないと、どんな行為でもムダになっちゃう可能性が高いらしい。これまた大事なところですねー。

 

 

では、具体的にどんなことをすればいいかというと、

 

相手に「今日はどんな日だった?」と聞いてもいい、パートナーが好きそうな面白い動画を送ってみてもいい、義父や義母に連絡して見るのも、二人の関係に幸せな影響をもたらすはずだ。

 

だそうです。これぐらいなら毎日なんとかなりそうな感じっすね。


スポンサーリンク

スポンサーリンク

ホーム item

search

ABOUT

自分の写真
1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

INSTAGRAM