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青い人工着色料「メチレンブルー」で肌がガツンと若がえるかもよ

Blue

 

 人工着色料で肌が若返る?

青い着色料で肌が若返る!」って実験(1)がおもしろかったんでメモ。

 

 

これはメリーランド大学の研究で、メチレンブルーって色素をヒトの肌に試したもの。メチレンブルーってのは有名な人工着色料で、きれいな青色をしております。

 

 

というと「そんなもの肌に塗って大丈夫?」って感じもしますが、実は高い抗酸化作用も持っていて、アルツハイマーやヘモグロビンの異常に使われたりとか。2016年にはメチレンブルーを飲むと記憶力が上がるかも?みたいな報告(2)も出てて、ちょっとおもしろい物質なんですね。

 

 

 



抗酸化サプリよりメチレンブルーが上

で、この実験では、まずプロゲリア(早老症)と診断された中年女性の皮膚サンプルを採取して、3つの抗酸化剤に漬けたんだそうな。

 

  1. メチレンブルー
  2. NACグルタチオンを増やす)
  3. MitoQ(有名なアンチエイジングサプリ)

 

そこから4週間後の結果をみたところ、

 

  • メチレンブルーのグループが
    • もっとも細胞ダメージが少ない!
    • 細胞の死亡率も少ない!
    • 細胞分裂の割合が増加!

 

って結果だったんですな。NACのような定番の抗酸化サプリよりも、メチレンブルーのほうが成績はよかったみたい。

 

 

メチレンブルー入りの化粧品はこれから

画像で見ると以下のような感じです。左が何もやってない肌で、右がメチレンブルーを使った肌。ハッキリと 厚みが違ってますねー。

 

Blue2

 

研究チームいわく、

 

メチレンブルーの強い抗酸化作用は、スキンケア商品に使えるかもしれない。メチレンブルーの効果は一時的なものではない。肌細胞に対して長期的で根本的な変化をもたらしているようだ。 

 

とのこと。 この結果を受けて、すでにメチレンブルー入りクリームの開発に入ったそうな。うーん、おもしろい。

 

 

現時点じゃメチレンブルー入りのコスメやサプリは売ってないんで、 とりあえずは商品の開発と臨床実験待ちって感じ。ただし、メチレンブルー自体は「魚の病気治療用」としてお安い価格で普通に売ってたりします(http://amzn.to/2uGwNyT)。

 

 

メチレンブルーの毒性はほとんどないんで(飲んでも大丈夫なレベル)、試しにこいつを肌に塗って試してみるのもアリ……かどうかはアナタ次第ってことでひとつ。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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