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手を動かしながら考えるほど良いアイデアが浮かぶらしいですよ

Gesture

 

 良いアイデアが欲しけりゃジェスチャーだ!

ジェスチャーで良いアイデアが浮かぶ!」って実験(1)がおもしろかったんでメモ。これはハートフォードシャー大学で、78人の子供を対象にしたものであります(9〜11才)。

 

 

まずは全員に新聞紙や空き缶、ナイフといった平凡な日用品の写真を見てもらい、その後で「それぞれのアイテムの新しい使い方を考えてみて」と指示したんだそうな。心理学で創造性をチェックするときによく使う手法ですね。

 



 

手を動かしながら考えると良いアイデアが浮かびやすい

その際に、全員がどれだけ手を動かしながら考えているかをチェック。そのうえで全員のアイデアを調べたところ、

 

  • ジェスチャーの量が多い子供ほど、斬新なアイデアを思いつきやすい
  • ジェスチャーを使わないように指示すると、アイデアの量は減る

 

ってことで、よく手を動かしながら考えると、アイデアをの質も量も高まる模様。なんとなく共感しやすい話ですねぇ。

 

 

意識して手を動かしてもアイデアは浮かびやすくなる

で、もうひとつの実験では、44人の子供に同じ作業を再現。ただしその際に、

 

  • 「もっと手を使ってみましょうね」
  • 「手を使って、他に何かできないか考えてね」

 

といった指示を積極的にあたえたんだそうな。その結果は、

 

  • ジェスチャーを使うように指示を受けた子供ほど斬新なアイデアを思いついた

 

 って感じ。どうやらジェスチャーが思考の具体化に役立って、アイデアの取っかかりを作ってくれるみたいんなんですな。

 

今回の実験により、子供たちが新しい方法で考えているときには、自然にジェスチャーが増えることがわかった。より多くジェスチャーを使うほど、より多くのアイデアを思いつく可能性が高まる。

 

さらに、子供たちにもっと手を動かしてジェスチャーするように言うと、みんなさらにクリエイティブなアイデアを思いつくようになった。

 

ってことで、なんかを考えるときは積極的に手を動かしてみるとよさげ。今回のは子供が対象ですけど、過去の研究 (2)では「大人もジェスチャーで問題解決の力がアップ!」って結果が出てますので、おそらく万人に当てはまるのではないかと。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。