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【知ってた】生まれつきの天才は人生がイージーモード

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ちょっと前に「いくら努力をしても天才には勝てない!」なんてエントリを書きました。要するに、生まれつきの天才たちにかかると、われわれ凡人はいくら練習しようが敵わないんだよーって話です。

 

 

で、その後もいろいろ見てましたら、バンダービルト大学のデータ(1)で「生まれつきの天才は人生がイージーモードだ!」って結論が出てて笑ってしまいました。

 



 

生まれつき頭がいいと大人になっても金持ち

これは、約5,000人のアメリカ人を対象にした調査で、13才の時点での学校の成績(SAT)を記録したうえで、45年後に全員の人生がどうなってるかを追いかけたデータであります。こいつを分析すれば、「やっぱ天才って得なの?」って疑問に答えが出るわけですね。

 

 

わかりやすいのは2009年の分析(2)で、こんなグラフが出ておりました。

 

Satscore

 

子供のころに頭がいいやつは大人になっても金持ち!」って傾向がバッチリと出てますねー。

 

 

すごくざっくり言うと、13才のころに成績が上位1%のなかに入ってた人は、大人になって有名な学者になったり、大企業のCEOになったりと、社会的な成功を収めてる確率がやたら高いんだそうな。結局、生まれつき頭がいい人は、長じても人生がイージーモードなんだ、と。うっすら気づいてたけど、ここまでハッキリ言われると笑っちゃいますな。

 

 

大人は子供の成長マインドセットを伸ばしてやる

まぁ、40才にもなって遺伝に文句を言ってもしょうがないんですが、バンダービルト大のカミラ・ベンボウ博士の調査(3)なんかを見てますと、大人たちが子供の才能をちゃんと伸ばすためにできることはあるみたい。ざっと並べると、

 

  • 成長マインドセット」が育つように注意してあげる。成長マインドセットがないと、せっかくの才能がムダになるんで。
  • もし自分の子供の成績がよくても、過大に期待しない。期待のプレッシャーでつぶれる可能性が結構あるらしい。
  • どこに才能があるかわからんので、とりあえずいろんな経験をさせてあげる。
  • 子供が興味を示したら、そこにリソースを集中投下

 

みたいな感じ。「多様な経験」とか「成長マインドセット」とかは、別に天才じゃなくても役に立つんで、わたしのような普通のアラフォー男でも積極的に取り入れていきたいとこです。

 

 

まとめ

そんなわけで、本稿の結論は、「いくら努力をしても天才には勝てない!」に書いたのと同じになります。

 

 

つまり、「どうあがいても天才には勝てないので、過去の自分に勝つことだけを目指すしかない!」って感じ。といっても、つい他人と比較しちゃうのが人間ではありますが…。

 

 

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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