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運動と瞑想がメンタルに良いのは常識ですが、2つを合わせたらもっと凄いことになるみたいよ

Yoga pose

 

定期的な運動がメンタルに良いのは有名な話。同時に、最近では瞑想が不安と鬱に効くことも明らかになってまいりました。

 

 

じゃあ、この2つを組み合わせたら凄いことになるんじゃない?って発想で生まれたのが、MAPトレーニングであります。MAPはメンタル・アンド・フィジカルの略で、近ごろはうつ病の治療に使うお医者さんも多いそうな。

 

 

で、新たにラトガース大学から出た論文(1)が、このMAPトレーニングの効果を検証していて参考になります。

 

 

これは52名の学生を対象にした実験で、そのうちうつ病の経験者は22名。まずは全員に以下のトレーニングを毎日やってもらったんだそうな。

 

  1. まずは30分の瞑想
  2. 続いて30分の有酸素運動

 

瞑想の種類は、呼吸に意識を集中させるタイプ。意識がさまよい出したら再び呼吸に意識を向け直す、定番の瞑想法です。



そして8週間後の結果は、

 

 

といった効果が見られたそうな。40%の改善率は凄いっすねぇ。

 

 

研究者いわく、

 

瞑想と運動がうつ病に効くのは、科学の世界ではよく知られてきた事実だ。しかし今回の実験によれば、2つを一緒に行うことで脳の働きがより活性化し、うつの症状が驚くほど改善することがわかった。

 

とのこと。なんでも、瞑想と運動を組み合わせるとニューロンの形成スピードがあがり、ネガティブ思考のループにハマらずにすむようになるみたい。脳機能の向上によって不安が減るのは、N-Back課題でメンタルが強くなるのと似てますね。

 

 

そんなわけで、わたしも運動と瞑想は続けてやってみようかなーと思った次第。筋トレの最後を瞑想でしめるのもアリかもしれませんな。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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