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目覚ましのスヌーズ機能で「夢」を自由にコントロールできるらしいぞ

Sunny summer

 

昔から気になっているのが「明晰夢」(めいせきむ)。自分が夢を見ていることに気づく現象で、その内容を自由にコントロールできると言われております。

 

 

一説には全人口の50%が一生に一回は明晰夢を見るそうで、基本的には頭が良い人ほど体験しやすいなんてデータもあったり(1)。わたしは一度も見たことがありませんが…。

 

 

ちなみに、明晰夢を見る方法としては「MILD法」が有名ですけども、どうにも手間が多いのが難点です。夢日記をつけたりビジュアライゼーションの訓練をしたり、とても続けられるもんじゃありません。

 

 

 スヌーズ機能を使う人は明晰夢を見やすい

そこで参考になりそうなのが、2015年11月に出た論文(2)。これは英スウォンジー大学の実験で、84名の参加者を集めて睡眠アンケートを行ったんだそうな。具体的には、

 

  • これまでに明晰夢を見た回数
  • 起きたあとで夢を思い出す回数
  • 夜中に目を覚ますかどうか
  • 目覚まし時計を鳴らすタイミング

 

などを聞いて全体的な傾向を調べたんですね。その結果、明晰夢を見る回数が多い人には、

 

  • 朝にスヌーズ機能を使う
  • 夜中に目を覚ますことが多い
  • 夢の細部を思い出せる

 

といった傾向があったそうな。なかでも「夢を思い出す能力」と「スヌーズ機能」が重要で、 参加者が明晰夢を見やすいかどうかを78.6%の確率で予想できたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 



明晰夢を見るための手軽なトレーニング法

研究者いわく、

 

目覚まし時計のスヌーズ機能でトレーニングをすれば、明晰夢を見られるかもしれない。

 

とのこと。スヌーズ機能でまどろんだ状態に入ると、ヒトの脳はREM睡眠に切り替わりやすくなり、結果として夢を覚えやすくなるみたい。

 

 

具体的なトレーニング法は、

 

  1. いつも自然に目が覚める時間の1時間前に、目覚ましスヌーズ機能をセット
  2. 目覚ましが鳴ったら、スヌーズボタンを押しつつ「昨夜見た夢」を細かく思い出す
  3. 二度寝する

 

といった感じ。「MILD法」よりも簡単でいいですねぇ。今夜からちょっとやってみるか…。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。