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2015年からアメリカでは「コレステロールが高い食事でも問題ない!」が普通に

Cholesterol

アメリカの「食事基準」から、高コレステロール食に対する警告が外れるらしい(1)。


これはアメリカ政府がすすめる食事のガイドラインで、給食とか成分表なんかに使うためのもの。これまでは「コレステロールが高い食品は悪!」ってスタンスだったんですが、近ごろはだいぶ風向きが変わってきたみたい。


もちろん、いまだに血中コレステロールは重要な指標ではあります。が、いまや大半の科学者は、「コレステロールが高い食事をすると血中コレステロールも上がる!」とは考えてないんですね(遺伝的に食事のコレステロールの影響を受けやすい人は別)。


これまでの経緯としては、


  1. 高コレステロール食へ警戒を出す
  2. ゼロコレステロールをうたう商品の人気が出る
  3. オメガ6トランス脂肪酸の摂取量が高まる
  4. 体内に慢性的な炎症が起きる
  5. 病気に!

って流れがありましたんで、いらぬ偏見がなくなるのは良いことっすね。


ちなみに2014年の系統的レビューでも、


  • 動物やタマゴの脂肪は心疾患と関係なし!
  • 魚の脂肪は逆に心疾患のリスクを下げる!

 って結果が出てますんで、安心して肉や魚を食べたいところです。日本でもそのうちガイドラインが変わるのかな。



credit: stadtbraut via FindCC

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。