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あらためて「感謝」がもたらす科学的な5つのメリットをまとめてみる

 

 

「人に感謝しましょう」といえば古びた道徳のような印象ですが、ここ数年、心理学の世界では「感謝こそ最強のライフハック!」といった風潮ができつつあります。当ブロブでもいくつか紹介してきた、感謝の科学的なメリットをまとめてみましょう。



 

 

1・とにかく幸福感が高くなる

これぞ「感謝」がもたらすメリットの筆頭。「Gの法則」って本にもあったとおり、他人に感謝すると自分も幸せになれちゃう。

 

 

有名なのはポジティブ心理学の大御所マーティン・セリグマンの研究(1)でして、400人の被験者に対して、さまざまな心理テクニック(自分の強みを活かすとか)を実践してもらったところ、「感謝の日記」を毎日つけた人が、もっとも幸福度がアップしたそうな。

 

 

2・運動をするようになる

「感謝」にはエクササイズの量を増やす効果もあったりします。2003年の論文(2)によれば、一週間にあった感謝したいことを5つリストアップする作業を10週間にわたって続けてもらったところ、なぜか週の運動量がアップしたんだとか。感謝の習慣がついたおかげで、人生に対して前向きになったのが原因みたい。

 

 

3・衝動買いが減る

近ごろノースイースタン大学から出た論文(3)によれば、「感謝」によって衝動買いまで減っちゃう。なんでも、感謝の気持ちには短期的な利益よりも長期的なメリットに目を向けさせる作用がありまして、そのおかげで目先の欲望に対する忍耐力がアップするみたい。そのため、当然ながら「感謝」には、貯金を増やす効果もあったりします。

 

 

4・よく眠れるようになる

2011年の調査(4)によれば、眠れなくて困っている被験者たちに「感謝の日記」つけてもらったところ、1週間で全員がぐっすり眠れるようになったとか。これは、感謝のおかげで不安や思考の波がおだやかになり、寝つきやすくなったのが原因みたい。

 

 

5・カリスマ性が身につく

オリビア・フォックスの「カリスマは誰でもなれる」(http://amzn.to/2szKsW0)によれば、会話の前に「その場で感謝できることを3つ考える」だけで心理的な余裕が生まれ、相手に自信がありそうな印象を与えることができるんだそうな。いまの自分の感情・体の感覚・周囲の環境を注意深く観察して、何でもいいから感謝できることを探すのがポイントみたい。

 

 

まとめ

そんなわけで、「感謝」がもたらす科学的な5つのメリットでした。 といっても、慣れないうちは難しいので、まずは週に1回のペースで「三行日記」をつけるところから始めてみるとよいかと思います。

 

 

 credit: Darwin Bell via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。