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砂糖水で口をゆすぐだけで、やる気が激しくアップするらしい


砂糖水で口をゆすぐだけでモチベーションがアップするよ!」と主張する研究(1)が面白いのでメモ。糖分を摂ると意志力がアップする!って話が昔からありますが、実は本当に飲まなくてもいいんだそうな。




これはジョージア大学の実験でして、まず51人の学生たちを2つのグループにわけて、事前に以下の作業をやってもらったんですね。

 

    1. 砂糖水で口をゆすぐ
    2. 人工甘味料で口をゆすぐ


その上で、「統計の教科書に出てく“E”の文字にバツ印をつけ続ける」という鬼のように退屈なタスクをこなしてもらった、と。要するに、参加者の意志力を減らしたうえで、糖質の効果をチェックしたわけですな。

 

 

すると、不思議なことに、砂糖水で口をゆすいだ学生のほうが作業スピードが激しく速くなったらしいんですな。これは単純に脳に糖分が補給されたからではなくて、

 

  1. 砂糖水が舌の炭水化物センサーを刺激する
  2. 脳のやる気センサーにシグナルが送られる
  3. 脳が体に注意力を高めるように指令を出す


って仕組みになっているのかもしれないとのこと。まぁ単にプラシーボ効果が働いただけかもしれませんが。

 

 

糖質を体内に入れなくても、舌で砂糖の甘みを味わうだけでもOKっては、パレオダイエッターにはありがたいっすね。人工甘味料だとやる気が出ないあたりも興味深いところです。ちょっと試してみるかな…。

 

 

credit: Uwe Hermann via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。