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酒飲みは「ヘパリーゼ」に金を出してはいけないよ


ここ数年、飲み会に行くと「ヘパリーゼ」を飲んでる人が多いですよね? もしあなたも飲んでいるなら、止めたほうがいいよというお話を書きます。

 




わたしが「ヘパリーゼ」に疑いを抱いたのは、有効成分である「肝臓水解物」が「レバーを酵素で分解してエキスを取り出したもの」って説明を聞いたとき。それって結局、肝臓を食えば肝臓が良くなるって話? なにそれ、古代中国の発想?
 
 
 
 
要するに、ゼリア新薬が効果を試したのはネズミだけで、人間のへの実験はなし。それも人体に換算するとヘパリーゼを700本も飲まないと効かない計算になると。ほほー。

さらに、石浦章一の「老いを遅らせる薬」を読んだらこんな記述が。
 
 

冷静に考えてみると、肝臓水解物とはたんに、たんぱく質が多いだけ。レバーを食べるのと同じことですし、アミノ酸だとしても、やはり何カ月も飲みつづけないと効果は望めません。

 

というわけで、二日酔いにならないための薬やドリンク剤は、お酒を飲む直前に飲むだけでは、実際にはほとんど意味がないと思います。コマーシャルなどを通じて暗示をかけられているわけで、効果があるとしたらプラセボでしょう。



うーん。やっぱりそうか。もちろん、上の記事が間違っている可能性もあるわけですが、普通に考えれば液体状にしたレバーを食ってるのと同じわけだから、効果があるわけないよね。


やはり完璧な二日酔い対策はないのか…。


 

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。